私は野球選手であった。だから幼い頃から野球好きだったに違いないと思われる。
私が初めて本格的に野球を始めたのは高校生の頃だ。それまでは草野球と石投げくらいしかしたことがなかった。地元では野球のボール投げではなく石投げで有名だったのだ。
だから好きとか嫌いとか考える余裕もなく、思いつくまま流れのまま野球の世界に入ったのが真実だ。
娯楽の少ない時代、自分の体を活かして勝負出来るのは快感だ。観客も喜んでくれる。そして何より給料が貰える。
貧乏だった親を楽にさせたいのと、勝負での快感や悔しさがバネとなり、より優れた選手になろうと厳しい努力をして今がある。
しかし正直なところ、野球がメチャメチャ好きであったかどうかと聞かれると。今では仕事という感じも強くて、そこまで熱烈に好きなのかな?と感じている部分もある。
自分を勝負に駆り立てたのものは、選んだ道に対する覚悟と向上心、そして負けん気だろう。
体を鍛えるのはしんどい時もあるし、カチカチの硬式ボールで勝負する感覚は命がけだ。プロの仕事だとも思っていたから出来た。
何より得意であった。家族を助けたかった。彼らにひもじい思いをさせたくなかった。
いつ故障して終わるかわからぬ選手生活に怖さを感じるからこそ、さらに努力した。
そうしていくうちに、野球選手として400勝他大きな記録を打ち立て、いつのまにやら今の歳になっていた。これまで色々な事があった。
時の流れは早いものだね。
若者達よ。大好きと得意が必ずしも一致するわけではなくても、結構上手く行くのは私で証明済みだ。
今好きだと感じる仕事だけしかしないのも良いが、得意な仕事を選んでみるのも良いのではないかな。自分の中に隠れた才能が眠ってるかもしれんよ。
...以上












